2008年9月29日月曜日

原状回復と償却と礼金の話①

今回は、住居やオフィスを借りるお客様からよく受ける質問である、
原状回復と償却と礼金の説明をしようかと思います。
長くなるので3部構成で。

今回は①「原状回復」です。

《原状回復》
読んで字の如し!物件を原状に復することです。

退去する際に借りていた物件をある程度きれいにして返す必要があります。
この「ある程度」というのがもの凄い曲者なんですね。

「退去したあと、敷金が返ってくると思ってたのに、原状回復費用を引かれてほとんど
返ってこなかった!」

な~んて話、よく聞きますよね。
この「原状回復」というのは実はめちゃめちゃあやふやなんですよ。

何があやふやって。いったいぜんたい、
・誰が原状回復工事を発注するのか。
・誰が原状回復工事をする業者を決めるのか。
・部屋のどの部分をどのレベルまで原状回復するのか。
・原状回復工事費用は誰が払うのか。
ということが、明確に決まっていないことが非常に多い!

理由は簡単。
今まで、借主がいい値で支払ってきて、文句を言わなかったからです。

4年前にこの「原状回復費用」というのが、大問題になりまして、
現在、東京都では条例でこの原状回復費用のことを細かく規定するように
なりました。なので、都内(都下は含まない)で住む人はその点割と他のエリアよりも
守られているといっていいのではないでしょうか。

では、借りるほうは何を気をつけたらいいか!!

1.原状回復の範囲を必ず確認するべし!
マンションによっては、「退去する際はとにかく床・壁・天井は新品同様にする!」
などというところもあります。
住居の場合、原則「経年劣化については原状回復は免除」というものがあります。
どんなに綺麗に部屋を使っていても、古くなったり、故障したりするる部分というのは
あるものです。そこの部分については借主が直す必要がない!というのが
「経年劣化は免除」という考え方です。
どこまでが借主の義務範囲かを契約前に確認しましょう。

2.入居したらすぐにキズや不具合のある部分を調べるべし!
言うは易し、行うは難しで、引越しを済ませてしまうと安心してしまい、また
日々の仕事などに追われて、キズやら不具合のある部分やらといったことの
チェックは後回しになったり、やらなかったりするものです。
でも、このチェックをしないばっかりに、いざ退去!となった際にオーナーに
「お宅がキズつけた(または壊した)んだから、直してよね!そっちの費用持ち
で!」となり、決定的な証拠でもない限り修理せざるを得なくなってしまいます。
面倒でも、入居したらすぐにチェックし、オーナーに修理してもらいましょう。

3.原状回復費用は直す前に必ず見積もりをもらうべし!
だいたいの物件は退去後に請求書が来て、「原状回復にこれだけかかったから
敷金から引いておくね!」でおしまいです。
引越しを決めて、今いるマンション(もしくはビル)に解約届け(退去届け)を出す
タイミングでオーナーさんに「原状回復費用がわかったら見積もりを下さい!」
お願いしましょう。見積もりが出てきて「高いなあ!」と思う場合、一番いい方法は
他の原状回復業者に相見積もりを取ることです。自分が相見積もりを頼んだ業者と
オーナーからの見積もりの金額があまりにもかけ離れている場合は、オーナーに
その旨を伝え、減額してもらうといいです。
「そんな都合がいい原状回復業者なんて知りませんよ!」という方は、弊社まで
問合せしてみてください。ご相談にのります。

難しいことをズラズラっと説明しましたが、わかってもらえたでしょうか?
こういうことは保険と一緒で、何かあったときのために面倒がらず、事前に手を打って
おくことをお勧めします。

「それでも、面倒くさい!!!」という人はアルバに相談してください!!








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