2009年5月29日金曜日

広尾のCafe

ずいぶんとしつこく降る雨ですよね~!!!!

しかも、男らしくないというか、
傘さすべきなんだかしまうべきなんだか
ほんと悩むくらいの中途半端な降りっぷりですよね。

イライラします。


さて、広尾。

広尾と一言で言ってもですね、広尾の駅を降りると
目の前を南北に抜ける外苑西通りを境に

西が渋谷区広尾
東が港区南麻布

に分かれます。非常に大まかなわけ方ですが。

渋谷区広尾のほうの広尾も悪くありませんが、
営業マンA的には圧倒的に港区南麻布の広尾の方が
好きです。

いずれは南麻布に住んでやる!!
と密かに意気込んでいるくらいです。

田舎育ちの営業マンA的には
そもそも都心に住むこと自体、NGなのですが、
この港区南麻布界隈だけは住んでみたいです。

環境がいいんですよ、なんだか。

広尾の駅を降りて南部坂に向かう途中に
Segafredo(セガフレード)というカフェが目に入ります。

商談で広尾に行くときには、かんならず寄ります!!
それくらいここのカフェラテが好きです。
正直、ここのカフェラテよりおいしいところがあったら
逆に教えて欲しいくらいです。

先日、ある広尾のおしゃれなイタリアンレストランにランチで
入ったら、最後の締めのCafeがここのCafeで
驚いたと同時に、
「やっぱ、本場のイタリア人も認める味なんだなあ・・」
と思った覚えがあります。

ここにいるお客さんは二種類しかいません。

①外人(母国はバラバラらしい)
②セレブチックな有閑マダム(例えが古い・・・)

なぜか外人は子連れが多いです。
セレブチックな有閑マダムは団体様だったり、一人だったり。

営業マンAの好きなカフェラテは「ピッコロ」という
一番小さなサイズで350円です。
量はスタバの半分くらいでしょうか。
そう考えると高いのですが、でもほんまにうまいです。
(中目黒にも駅前にあるのですが、不思議とここのはそんなに
うまくなかったような気がします・・・。)

そのカフェを出て左に行き、南部坂の入り口に
いかにも外人向けっぽいスーパーがあります。




以前、傘が買いたくて入ったことがありますが、
品揃えもアメリカ産ってかんじのものが売ってた
気がします。

違ったらすんません。

南部坂を登り始めたら左にある緑の生い茂る
エリアが有栖川宮記念公園です。




この公園がな~んかいいんですよね~。

実は、今回初めてこの公園に入ったんですよ。

当日雨が降ってたので、黒い傘をさしてました。

すると、いきなり傘の上に「どさ!!!」
っと何かが落ちたような衝撃がありました。

「なんだ??!!」

と思ったら、なんと!!
公園にいたでっかいカラスにアタックされてたのです!!

しかも、3回もアタックされました!!!!
営業マンAの体には来ないで、毎回黒い傘目がけて
アタックしてきます!!


なんででしょう??

自称カラス博士の方。(いるのか?)
理由を教えてください。
ただ、感じたのはどうやら彼らの縄張りを荒らしてしまったので
どうやらアタックされたのかも、ということです。
というのも、アタックされた場を10mほど離れると
全く攻撃しなくなりました。

自薦、他薦を問いません。
カラス博士。
是非ホントの理由を教えてください。

まあ、カラスにアタックされたのは減点だったとしても
やっぱ、なんか魅かれる広尾でした。






2009年5月26日火曜日

お江戸吉原

営業マンA、この間あるお客様の住居をご案内ということで
生まれて初めて東京は吉原界隈を歩いてきました。

不動産屋といってもオフィス専門の営業マンAとしては、
この界隈の物件を紹介することはありません。
なぜなら、この界隈にオフィスを構えようと思うお客様と
出会ったことがないからです。

そもそも営業マンAは、てっきり「吉原」という地名が
あるのかと思ってましたが、吉原という地名はないんですね。
台東区の千束、日本堤、竜泉、東浅草のあたりを言うようです。

とにかく、昼間からなにやら流れている雰囲気が違いますね。
昭和の香りがします。

なぜ昭和の香りがするんでしょうね。
不思議です。

歩いている人々も、平日の昼間ということもあるのでしょうか、
ご老人の方が多かったようです。
お客様も私もいわゆるアラフォーなのですが、
街を歩いていると浮いてる感じがしました。
わかりやすい例えをすると、銀座の街を中学生がうろちょろしているような・・・
とにかく若い人がほとんど歩いていませんでした。

一番面白いのは、昔風の喫茶店がいっぱいあるのですが、
喫茶店の人に客引きにあったのは初めてです。
お茶を飲むのに客引きするってのもどうなんでしょう。

花魁が闊歩していた頃の吉原をちょっと見てみたくなりました。



のび太:「お~い、ドラえも~ん。
      タイムマシンで200年前の吉原に連れてってよ~。」
ドラえもん:「じゃあ、行くよ~。
       200年前の吉原大門前にしゅっぱ~つ。!!」



書けんわな、こんなお話。




2009年5月25日月曜日

社会貢献と奉仕と売上

ビジネスってほんと難しいですね。

営業マンAが一番最初に入った会社の社長は常に言ってました。

「利益を出さない企業は存在悪だ!」と。

かといって、顧客まるで無視の拝金主義の会社でもいけないですよね。
それこそ、詐欺まがいのことが許されちゃうわけですから。

あくまで「社会に貢献している」ということをベースとして利益を出しているか
どうか、ということになるんだと思います。

でも、企業は奉仕活動を主体としているわけではありませんから、
「自分のところが赤字であってもお客様のために貢献しなければいけない!」
てのも、また違うわけです。

この辺の調整が非常に難しいですね。
最近本格的にコンサルティング的な仕事をしていると本当に思い知ります。

お客様へのメリットは失わず、うちの会社も潤う。

おそらく、一生考えないといけないかもしれません。


2009年5月19日火曜日

日比谷の露店

一昨日、営業マンAは営業マンA’と一緒に日比谷に商談に行きました。
商談自体は非常に気分の悪いものだったのですが、そんな営業マンA、A’を
心和ます場所が日比谷にはあるんですね。





日比谷シャンテの目の前にあります。
どうして今までこんな広場に気がつかなかったんでしょうか。
本当に自分は都内の不動産屋なのか??!!と悩んだくらいです。

この日はえらい天気が良くて、日の当たる所にいると
暑いくらいでした。




この広場を囲むように露店というか、コンテナがいっぱい置いてあり、
そのコンテナが出店のようになっているわけです。
中にはお弁当屋さんのようなものがあったり、
自分の作品(美術品のような・・・)を売っていたり、
モデルルームのようなところがあったり。

今の季節、晴れの日なんか最高の広場ですね、ここは。
「日比谷にお勤め」なんて
ただでさえうらやましいのに
更にうらやましく感じた一日でございました。



ふとサービスについて考える

営業マンAはコーヒーが好きです。
家や会社で飲むときは必ず牛乳と割って飲みます。

というわけで、コンビニで牛乳を買うことが結構あります。

コンビニで紙パックの飲料を買うと店員さんがストローをつけてくれます。
紙パックの口をあけて、そこにストローを差し、飲むわけです。

営業マンAの親の世代なんかが聞いたら

「ストローを使うとはいえ、直接飲むなどはしたない!
ちゃんとコップに注いで飲みなさい!!」

などと説教を食らってしまうところです。

ところで、営業マンA。
コンビニで1リットル入りの牛乳パックを購入すると
8割の確率でストローをサービスでつけてくれます。

このサービスには最初もの凄い違和感を感じました。
だって、1リットル入りの牛乳パックにストローをつけるってことは
この店員は

「あ~この人背もでかいし、こんなおっさんになってまで
1リットルも牛乳飲んじゃうんだなあ・・・
でかくもなるわな!!

と思っていると言うことですよね?
一気飲みするとは思ってないでしょうけど、
少なくとも短時間の間に飲み切ると思ってるってことですよね?

そんなおっさんいますか~~~~~~~~~~?!

世の中広いですから、まあ1人くらいいるでしょうけど、
かなり稀な部類に入るのではないでしょうか?
これが500mlくらいだったらわかりますけど、
1リットルですよ!(くどい)

もっともっと重箱の隅をつつくようなことをあえて言わせてもらえば
だいたいつけてくれるストローってのは1リットル入りの牛乳パックよりも
短い。

最後の方はどうやって飲めというのでしょうか・・・。


まあ、どうしてこういうサービスをしてしまうのかってことは
見当はつくんですよ。
結局、店長あたりに

「紙パックの飲料を買われたお客様にはストローをお付けしてね~。」

とでも言われてるんでしょう。
それで、特に考えもせず機械的に1リットル入りの牛乳パックにも
短いストローつけちゃうんでしょうねえ。

お客のためにもなってないし、
むしろ「え?!」って変な顔されちゃうと思いますよ。


「アルバの営業マンA」がまだ「旅行会社の営業マンA」だった頃、
お客様の中で茶道の裏千家の先生と知り合う機会がありました。
皆さんご存知のように、茶道には作法や決まりごとが非常に多い。

その先生は言うんです。

「全ての作法には意味があるんです。
作法として決まっているから、するんではなくて、
その作法をすることによって茶会の出席者の皆さんやホストの
方と気持ちよくその時間を過ごすためにするんです。
だから、作法というのはその意味を知らないと意味がないんです。」

と。

人と気持ちよくコミュニケーションを取るために
日々の挨拶があり、
プレゼントを贈る習慣があり、
敬語で話す習慣がある・・・。

わかりやすく形式化しただけであって、本来の意味を忘れちゃいけません!
ってことだと思うんですよ。

ふり返って、牛乳のストロー。
本来の意味を完全に忘れ去っているから、お客さんに「?」って
思われちゃうわけですよ。

でも、営業マンAとしてはこれは自分の身にふり返って考えなきゃ
いけないことだと思うんですよね。
ついつい押し付けがましくなってたり、
自分の主観で良し悪しを判断したり・・・。

そもそもお客様に対してどういうことが有益なのか!ってことを
突き詰めることが重要なわけですね。

コンビニでストローを渡されるたびに、断ることもできず
1人静かにそんなことを考えて自己反省するわけです。









2009年5月18日月曜日

深川は森下の桜鍋(馬肉)といえば みの家!!

皆さんこんばんは。
アルバの営業マンAです。

今年の3月で40歳になってしまいました。
特に今日のタイトルとは関係ございません。


さて!
一昨日の土曜日に、営業マンAは大学時代のダイビング仲間と
飲み会がありました。
まあ、飲み会といっても4人でしたけど・・・。

今回飲んだのは桜鍋といえばここ!






さんです。

詳しくはみの家さんのホームページを見ていただきたいのですが、
創業は明治30年(1897年)。なんと102年前です!!
明治30年っていうと、日清戦争の3年後。
いよいよ次はロシアと戦争か!という時代です。




店の構えも店内の造りも非常に趣があっていいですよ~。
今回はお品書きしかアップしませんが、明治~昭和初期の
匂いを残す店のつくりになっています。

実はここのお店のご主人。
営業マンAが大学時代に大変お世話になった方なんですね。

ご主人の大学は神田駿河台に鎮座するスクールカラーが
紺の大学・・・といえば、わかる人にはわかるでしょう。

営業マンAとは大学は違うのですが、夏休みにアルバイト
で沖縄のダイビングショップで働いていた(というよりは
完全にタコ部屋で日雇い労働といった方がイメージは近い・・・。)
ことがあります。

夏の沖縄でダイビングのアルバイト!
というイメージとは程遠い、
ドナドナの歌が良く似合う、(♪ドナドナド~ナ~ド~ナ~♪)
そんなアルバイトでした。

ともすれば暗くなりがちな雰囲気を
いつも盛り上げてくれたのは、みの家のご主人でした。

怒鳴り
罵倒され
こき使われ続けた毎日で
みのやご主人との会話は本当に楽しく、
辛い毎日を忘れられる時間でした。
あの時間があったおかげでどれだけ救われたか!!


そんなご主人の変わらぬ温かい笑顔で迎えられながら、
おいしい桜鍋をつつく・・・

思わず涙で塩味のする桜鍋になるところでした・・・。

是非ご賞味を。






2009年5月14日木曜日

バイオ燃料

以前は、環境に優しい燃料!などといって
バイオ燃料というのはだいぶもてはやされたものです。

全世界が商業主義といいますか、拝金主義といいますか。

バイオ燃料は環境に優しいのに、そのためにとうもろこしなどの
食料が食料として利用されるのではなくなったり、または、
以前は食料を栽培していた農家が儲かるからといって
バイオ燃料になるべき食材の栽培に切り替え、そのため
更に食料が減ってしまう、などといったことになり、
一部の国では食料一揆みたいなことになってましたよね。

こんな言い方失礼かもしれませんが、
なんだかずいぶんばかばかしい話です。

そんな中、上記の問題を完全にクリアしてしまうバイオ燃料を
栽培、販売をしてらっしゃる企業様があります。

それがジャトロファ株式会社さんです。

先日、営業マンAがひっさし振りに呑んだくれた交流会で
ジャトロファの竹内取締役とお話しする機会がありました。
ジャトロファさんの事業をお聞きして

え~!全部悩み解決じゃん!!
解決どころか、なんだかとっても前進してる感じ!!

と思いましたよ。

しかもですね。
我々も現地への寄付活動を通じて植林のお手伝いができるんですね~。
1本3000円です。

今、現地といいましたが、植林はフィリピンで行っているんですね。
植林する植物の名前がまさに「ジャトロファ」なのです。

このジャトロファ。
亜熱帯のようなところでないと育たないそうで、日本だと沖縄が北限くらいに
なってしまうそうです。
それもあって、現在フィリピンで一生懸命植樹作業をしているそうです。

既に商品化もされているようです。
実はこのジャトロファの油、軽油などに混ぜて利用することができるそうで、
ディーゼルエンジンなどを動かすにはもってこいらしく、既にJALが
燃料に混ぜて使い始めたんだか、始めるんだかとおっしゃってました。

すばらしくないですか、この事業。


環境に優しく、地球を守り、

寄付の形でエコ活動に参加でき、

他の食糧事情を破壊することもなく、

ほめられもせず

苦にもされず

そういうものに

わたしは

なりたい

・・・って気がついたら、また宮沢賢治になってるし!!

この文章の書き方、駄目ですね。
ついつい「雨ニモマケズ」を連想させます。(自分だけ?)


とにかく!!
この燃料枯渇、地球温暖化、環境破壊、人間失格、食糧難の時代に(1箇所間違いあり)
一筋の光を当ててくださったジャトロファさんに拍手!!ぱちぱちぱち!!!




2009年5月12日火曜日

取材受ける

営業マンA、初めて本格的に取材を受けました。
カメラマンを目の前にポーズも結構取らされました。

何故、取材を受けたのか。

今、どこもかしこも、あの企業もこの企業も喉から手が出ちゃうくらい
望んでいる「コスト削減」の件で取材を受けました。

現在いるオフィスの賃料を相場程度に下げることで固定費用である
賃料のコストカットができるんですね。

その取材中にも話しましたが、賃料適正化に伴うコストカットのメリットは
なんといっても、「Give & Take」ではないところです。

どういうことか。

例えば、企業として広告費をコストカットしているところが多いですよね。
でも、広告費をカットするということはつまり、
「営業力を一時的に落とす」
ということなんですよね。
だって、それだけ露出する機会が減るんですから。

例えば光熱費。
「9時から18時まででさっさと帰りましょう!」
「18時以降はエアコンを消しましょう!」
「お昼休みはライトを消しましょう!」
といった行動を伴います。
エコという観点ではなかなかいいことですが、
働くものとしては、今までより居心地が悪くなるのは間違いありませんよね。

ところが、賃料カット。
賃料を安くしてもらったからといって
「はい。じゃあ、今までこの部分は使ってよかったけど、これからは立ち入り禁止!」
とか
「空調は午前中だけとさせていただきます。」
とか
そう言うことはありえないわけです。

つまり、利用上現在と何ら変わる異なるコストだけカットできるといった
非常に都合のいい話なんですね。


そこをある会社に注目をされ、取材を受け、6月末発売の専門雑誌に
載ることになったわけです。

でも、ほとんどの方は目にすることはないでしょう。

いいんです。

いいんです。

このブログのように知る人ぞ知る企業として
これからもせま~い世界を縫うように活躍していこうと思います。

宜しくお願いします!


2009年5月11日月曜日

GW

ひっさしぶりにめいいっぱいGWを休ませていただきました。
ご関係者の皆様にはご迷惑をおかけしたかもしれません。
申し訳ありませんでした!

今日からまためいいっぱい、イソガシと格闘しつつも頑張って
参りますので宜しくお願いします!!

2009年5月7日木曜日

大家と店子のコミュニケーション

だいぶ長いゴールデンウィークでしたが、読者の皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
GWの最初はよかった天気もだんだん悪くなっちゃいましたね。
まあ、海外に旅行に行かれた方には関係ないでしょうけどね。
ふん!(?)

ちなみに、営業マンAはまだGW中でございます。
でも、暇人なんでブログを更新しておこうと思います。


さて、本題。
今日は結構真面目な感じでやってきます。

最近、お客さんからの依頼を受けてオフィスの家賃の賃料減額交渉を代行で
することがあるのですが、改めて感じさせられるのは大家と店子間の
コミュニケーションの大事さです。

このブログでも何度も書いていますが、現在都心のオフィスの賃料は
下がり続けています。

つまり、賃料相場が落ちているわけですね。

店子としてオフィスに入居されている企業としては、この不景気のさなか、
一円でも経費を削減したいという状況にあり、そういった状況の中、
賃料相場が下がっているということは、会社の固定費の大きな割合を
占めるオフィスの賃料を大家に減額交渉しやすい絶好の環境と
なっているわけです。

確かにその通りです。

でも、考えても見てくださいよ。

こういうことは、常に相手の立場にも立って考えないといけません。

大家の立場に立つということは、どういうことでしょう。

殊、家賃収入が会社の売り上げ(または個人の収入)のメインである
大家にとっては一円でも高く賃料を払ってほしいと考えるのが当然です。

素人の方はともかく、結構不動産鑑定士の方なんかにも
勘違いされている方が多いのですが、そもそも賃料というのは
その時その時の賃料相場のみで決まっているわけではありません。
ましてや、地価なんかで決まっているわけではありません。

もちろん、需要と供給の関係というものは無視できませんから
相場とあまりにもかけ離れたところで賃料を設定しても、借り手がいず、
結果として相場の賃料に落ち着く、ということはあるでしょう。

ただ基本としては、他の商売と同様、仕入れ値に対する売値っていうのが
あるわけで、大家でいうところの仕入れ値っていうのは、

・同じ場所(厳密にはありえないけど、おおよそ)
・同じ規模・階建
・同じ築年数

であったとしてもそれぞれ違うわけで、それに対して銀行が融資額を決め
利子を決め、建物の修繕費用や毎月の管理費用などもろもろを計算した
上で賃料というのは決められているわけです。

長々と説明してまいりましたが、要するにですね。
そういう細かい計算をして一生懸命賃料を決めている大家に対して

「今、賃料の相場って下がってるじゃないすかー。ここの賃料も
下げるべきだと思うんすよねー。どすか?」

などとは絶対言ってはいけないということです。

「お宅何言ってんの?うちの建物の何を知ってるのよ?
相場は相場うちはうち!!

とマジギレされて終わるだけです。


賃料の減額交渉というのは、このご時世、
賃料を払っている全ての企業が検討すべきことだとは思います。

ただし!
「相場下がってんだから、大家は賃料下げて当然!」みたいな態度は
明らかに間違っているということです。

お互い、売る物は違っても、企業であるということは同じ。
経費は1円でも削りたい。売上は1円でも稼ぎたい。

であるならば、

「こんなご時世でうちも大変なんです。大家さんも大変だとは思いますが
ここは弊社の経費削減にご協力くださいませんか?」

的な態度で臨むのが本来あるべき店子の姿勢です。

まあ、簡単にいえば完全に「お願い」ベースの交渉です。


あー、ようやく本題の本題に入れますねー。

お願いベースの交渉で大変重要なのは日頃のコミュニケーションです。


ほかのテナントに迷惑をかけるようなことをしてみたり。

ほかのテナントともめてみたり。

共有スペース(たとえば共用の廊下や、エントランス、トイレ・給湯など)を
汚く使ってみたり。無断で占有してみたり。

ダメだって言ってんのに、ビルの前に駐車したり、駐輪したり。

賃料の支払いをちょこちょこ遅らせてみたり。

ビルの入口付近で座りたばこしてみたり。そのたばこをポイ捨てしてみたり。


常日頃そういうことしている店子が「お願い!大家さん!!」
泣きついてきたところであなたが大家なら

「仕方ないなーこいつー」
なんつっておでこにちょーんって指でつついて・・・

許しちゃいますか??!!
許せちゃいますか??!!



お互いがお互いの立場や気持ちを尊重して付き合っていく。

大家であればテナントさんに気持ちよく利用してもらうよう
管理する。

店子であればビルを自分の家のように大事に利用する。

外で会えばあいさつを交わし、

困っていれば手を差し出す。

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

そういうものに

わたしはなりたい

・・・ってあれ?いつのまにか宮沢賢治(雨にも負けず)になっちゃってますね。



とにかく!!
そういったコミュニケーションの積み重ねって非常に重要なんです。

「情けは人のためならず」とはよく言ったものです。

まあ、そういう最終的な損得を抜きにしても、コミュニケーションを
きちんと取るってことは気持ちいいことだと思いませんか?


賃料減額交渉を考えているみなさま。
困った時の神頼み的な付き合いではなく、
これを機会にオーナーとの日頃のコミュニケーションについて
見直してみるのもいいかもしれませんね。