2008年10月7日火曜日

東京で部屋を探す外国人の悲劇

以前、日本に来たばっかりのアメリカ人男性2名の
部屋を探したことがありました。

彼らが来日した目的は日本語を大学で勉強したい、
というものでしたので、カタコトには話せましたが、
日本語での会話はほぼできませんでした。

来日して2カ月という彼らには日本に頼るべき日本人も
いません。

大学に入学していたので、学生ビザもあり、滞在許可証も
しっかりありました。

日本では学生として滞在しますので、収入はありませんが
2年間滞在するだけの貯金を持っており、銀行に行けば
それも証明できる状況でした。

でも!!!!!!!
そんな彼らに物件紹介を依頼されて、実際に契約できるまでに
2カ月くらいかかりました。

理由は二つ。

1.日本語が話せない。
2.保証人がつけられない。

以上の理由で、ほとんどの物件を断られ続けました。

「1.」の理由は「なんかあった場合は、大学の学生課が
対応する、ということで何とかなりましたが、「2.」の保証人は
どうにもなりませんでした。

そもそもアメリカから出てきて2か月、身寄りもないアメリカ人に
保証人なんているわけないじゃん!!って話です。

でも、日本って保証人がつけられないとまず借りれないのが
実情なんですよね。

「保証人を立てられない代わりに敷金を積み増しする。」とか
「家賃をある程度前払いする。」とか
いろいろ妥協点を探りました。

全部断られました。とにかく、保証人を立てろ、と。

腹が立って腹が立って、しまいには
「じゃあ、仲介業者であるこのぼくが保証人になりますから
貸してください!!!」と言ってやりましたが、
「仲介業者がお客さんの保証人になるなんて、そんなの聞いたことない。」
といって突っぱねられました。

いざって時に連帯保証できればいいんじゃないんかい!!仲介業者かどうかなんて、かんけ~ね~だろが!!!!(以上、心の叫び)

最近は保証人を立てる代わりに、保証会社を利用して保証人代りに
する場合があります。
でも、これもびっくりすることに「日本語が話せない人はだめ。」と断られる
ことが多いです。

同じ日本人として、なんだか本当に心の底から情けなかったですね。
彼らアメリカ人二人と接すれば接するほどいい人たちで、希望の
物件を紹介したいのに、日本語が話せず、保証人を立てられないなんて
外人からしたら当たり前の理由だけで借りれないなんて。

1年だけスペインに留学していたことがあり、その時にアパートを借りましたが
スペインにきて1か月で、カタコトのスペイン語すら話せず、たいして
貯金もなく、ましてや保証人になりそうな人もいませんでしたけど、いとも簡単に
借りれましたよ。
借りる前に家主さんと面談みたいなものがあり、それで私という人間を信用
してくれたんじゃないでしょうか。

こういう思いをして、日本で滞在した外国人はどういう印象を持ってそれぞれの
国に帰るんでしょうね。

こんなんじゃ僕によくしてくれたスペインの家主に会わす顔がないですよ・・・。






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