2009年1月19日月曜日

高所平気症

そういう症状があるそうです。

どうやら、子供のみの症状のようですから、厳密に言うと病気と言うのとは
ちょっと違う気がします。

でも、自分の子供の頃を思い出してみると、
高所恐怖症以外の男の子はたいがい高所平気症ですよ、恐らく。

営業マンAが団地で子供時代を過ごした1970年代。
高度成長期真っ最中の日本は、ある意味団地ブームでした。
それまで考えもつかないような山中にいきなり巨大な団地ができ、
いきなり何千人と言う人が住み始めたりしました。

営業マンAも5階建ての団地に住んでおりましたが、その頃
仲間内で1階から階段を使わず、雨どいをよじ登って屋上まで
行くなんていう、とんでもない遊びが流行ってました。

男の子としては、登れないと「弱虫」呼ばわりされるので、
自分のプライドのために登ったりしてました。

この遊びのために、足または手を滑らせ落っこちて死んでしまった
小学生も1名~2名はいました。

でも、のんびりしていたというか、そういう事故が遭ったにもかかわらず、
団地側は特別なんの対応もせず、

「そんなことして落っこちて死んじゃった小学生が悪いよね。」

みたいな空気が流れ、
どちらかというと、

「まったくそんな事故を起こして、みんなに迷惑かけて!」

といった、事故死した少年とその家族に対する非難の声の方が
強かった気がします。

この辺が今と全く違いますよね。

今は、「何で子供がよじ登れるようになってるんだ!」ですもんね。

どちらが正しいとか間違っているとか言う問題ではなく、
現実問題、そういう考え方に変わってきている、というのがポイントだと思います。

現在、マンションのベランダの柵は110cm以上と建築基準法で
決まっています。
「110cmなんて。そんな高さ、子供がよじ登ろうと思えば登れるじゃないか!
ぷんぷん!!」
なんていう親もいるんでしょう。

じゃあ、いったい何センチにすればいいんですか?
子供なんて、高ければ高いほど知恵を使って登ろうとするんじゃないんですかね?
もし、本気で落下を防止しようとするならば、ベランダをはめ殺しのガラス張りに
するしかないですよ。もしくは、牢屋みたいに床から天井まで柵で覆うとか。

そしたら、そしたでガラス壊したり、柵を切ったりしてやっぱり落っこちたりして
「なんでそんな割れるようなガラスで!」とか「切れちゃうような素材で柵を作って!!」
てな抗議が出るんでしょうねぇ。

なんかむなしいですよねぇ。

そりゃ子供の命は何にも代えがたいんですけど。
かけがえのない子供の命、
そもそも落ちないように親が注意すりゃいいんじゃないんすか、って思います。
そういう親に限って
「そんなこと言ったって、私だって家事が忙しいし、仕事に出かけなきゃだし。」
とか、できない理由を100万個も作って対抗してくるんでしょうねえ。

むなしいです、むなしい。

大勢の意見は、100万個理由を作る人寄りなので、いずれベランダや
共用廊下の柵などの高さや素材などについての法律が変わる方向で
動いていくんでしょうね。

極論ですが、世の中ほんとごね得ですよね。

すみません、一応断っておきますが、このコーナー。
営業マンAのひとり言ですから!






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