2009年5月19日火曜日

ふとサービスについて考える

営業マンAはコーヒーが好きです。
家や会社で飲むときは必ず牛乳と割って飲みます。

というわけで、コンビニで牛乳を買うことが結構あります。

コンビニで紙パックの飲料を買うと店員さんがストローをつけてくれます。
紙パックの口をあけて、そこにストローを差し、飲むわけです。

営業マンAの親の世代なんかが聞いたら

「ストローを使うとはいえ、直接飲むなどはしたない!
ちゃんとコップに注いで飲みなさい!!」

などと説教を食らってしまうところです。

ところで、営業マンA。
コンビニで1リットル入りの牛乳パックを購入すると
8割の確率でストローをサービスでつけてくれます。

このサービスには最初もの凄い違和感を感じました。
だって、1リットル入りの牛乳パックにストローをつけるってことは
この店員は

「あ~この人背もでかいし、こんなおっさんになってまで
1リットルも牛乳飲んじゃうんだなあ・・・
でかくもなるわな!!

と思っていると言うことですよね?
一気飲みするとは思ってないでしょうけど、
少なくとも短時間の間に飲み切ると思ってるってことですよね?

そんなおっさんいますか~~~~~~~~~~?!

世の中広いですから、まあ1人くらいいるでしょうけど、
かなり稀な部類に入るのではないでしょうか?
これが500mlくらいだったらわかりますけど、
1リットルですよ!(くどい)

もっともっと重箱の隅をつつくようなことをあえて言わせてもらえば
だいたいつけてくれるストローってのは1リットル入りの牛乳パックよりも
短い。

最後の方はどうやって飲めというのでしょうか・・・。


まあ、どうしてこういうサービスをしてしまうのかってことは
見当はつくんですよ。
結局、店長あたりに

「紙パックの飲料を買われたお客様にはストローをお付けしてね~。」

とでも言われてるんでしょう。
それで、特に考えもせず機械的に1リットル入りの牛乳パックにも
短いストローつけちゃうんでしょうねえ。

お客のためにもなってないし、
むしろ「え?!」って変な顔されちゃうと思いますよ。


「アルバの営業マンA」がまだ「旅行会社の営業マンA」だった頃、
お客様の中で茶道の裏千家の先生と知り合う機会がありました。
皆さんご存知のように、茶道には作法や決まりごとが非常に多い。

その先生は言うんです。

「全ての作法には意味があるんです。
作法として決まっているから、するんではなくて、
その作法をすることによって茶会の出席者の皆さんやホストの
方と気持ちよくその時間を過ごすためにするんです。
だから、作法というのはその意味を知らないと意味がないんです。」

と。

人と気持ちよくコミュニケーションを取るために
日々の挨拶があり、
プレゼントを贈る習慣があり、
敬語で話す習慣がある・・・。

わかりやすく形式化しただけであって、本来の意味を忘れちゃいけません!
ってことだと思うんですよ。

ふり返って、牛乳のストロー。
本来の意味を完全に忘れ去っているから、お客さんに「?」って
思われちゃうわけですよ。

でも、営業マンAとしてはこれは自分の身にふり返って考えなきゃ
いけないことだと思うんですよね。
ついつい押し付けがましくなってたり、
自分の主観で良し悪しを判断したり・・・。

そもそもお客様に対してどういうことが有益なのか!ってことを
突き詰めることが重要なわけですね。

コンビニでストローを渡されるたびに、断ることもできず
1人静かにそんなことを考えて自己反省するわけです。









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