2009年6月10日水曜日

居抜き(いぬき)物件なるもの

一般の方には非常に聞きなれない言葉だと思いますが・・・。
最近このオーダーが非常に増えたので、ちょいとここでも
ご紹介してみようと思います。

そもそも居抜き物件というのはなんなんでしょうか。
もうちと難しい言葉でいうと、
「造作譲渡付きの物件」ということになります。

つまり、前のテナントさんが使用していたパーテーションや
その他造作物をそのまま残して次のテナントさんにお貸しするというものです。

この「造作譲渡」にも2パターンありまして、
無償譲渡といって、要するに「ただであげます。」
というものと、
「有償でお譲りしますよ。」
というものに分かれます。

店舗の場合だと、後者が多く、事務所の場合は
ほぼ100%前者です。


さて、ではなぜ最近こういったニーズが増えているか。
それは当然メリットがあるからです。

居抜き物件のメリットは・・・

1.前テナントは原状回復費用が大幅に削減できる。
  (正直、これに尽きます)
2.次のテナントさんにとっては、内装費用を大幅にコストカットできる。
  (やっぱりこれに尽きます)

まあ、それ以外に無理やり上げろといわれれば、廃棄物が減るから
環境に優しいとか、ecoだとか、無駄がないとかいろんなこと言えるんでしょうが、
一番の理由は「コスト削減!」です。


ただ、居抜き物件を借りる際には気をつけないといけない部分もあります。

1.有償で造作を譲渡する場合は、どの造作が譲渡されるのか明確にしておくこと。
  これを怠ると、あとで
  「あれ?あの机ももらえるんじゃなかったの?」とか
  「え~、これがもらえないならこの値段は払えませんよ~。」
  なんてことになって非常に面倒くさいです。
  そうならないためにも、譲渡物のリストアップをしておきましょう。
  無償譲渡の場合は、ただなんですから文句言わない!!

2.退去するときには譲渡された造作含めて原状回復する必要があります。
  「え~?!もらったもんなんだから、オーナーさんが原状回復してくださいよ!」
  というのは全く通用しません。
  ですから、原状回復費用がかかりそうだなあ!と思うものは譲渡してもらうのを
  考えた方がいいかもしれません。
  例)空調を増設している、金庫室などかなり頑丈な造作がしてある、
    可動式のパーテーションを設置している、など大幅に物件をいじっているもの。



最後に現在居抜きで募集している物件を参考までにご紹介しますね。





千駄ヶ谷と原宿と代々木の間くらいにあります。
非常に閑静なエリアですね。
副都心線の「北参道」駅ができてJRに出るのも便利になりました。

【所在地】東京都渋谷区千駄ヶ谷3丁目
【最寄り駅】東京メトロ副都心線「北参道」駅徒歩3分
       JR総武線「千駄ヶ谷」駅徒歩6分
       都営大江戸線「国立競技場」駅徒歩6分
【規模】鉄骨造 地下1階地上4階建
【竣工】1988年8月
【空調】個別空調
【床仕様】OAフロア
【募集階】B1階~4階までの1棟貸し:146.15坪(483.16㎡)
【入居可能日】2009年9月以降
【募集条件】賃料2,100,000円(税込 共益費込み)
       保証金 10ヶ月
       礼金 賃料の2か月分
       更新料 賃料の1か月分
【その他】屋上あり。駐車場1台つき(平置き)

現状(09.06月現在)では造作・什器含めて有償での譲渡を考えているそうです。
まあ、条件は応相談です。(→アルバへ!!

中はこんな感じの造作になってます。



よくないすか?
現在、デザイン会社のオフィスの本社ビルとなっています。


まだまだ数は少ないですが、こういう物件も増えてはきてます。
イメージと使い勝手がピタッと来ればコストカットになって
いいですよね!




  


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